～あゆミニーの夢物語～

ベールガールとそのお母さん達だけが扉の前に立っていました。

キャリッジリングケースを持ったキャストさんが近づいて来て、

『本日、指輪を運ばせていただきます○○です』と御挨拶。

『よろしくお願いします・・・』と、私とダーリン。

スタッフの指示でベールガールの子がスタンバイし、

その子達のお母さん達もチャペルへ入っていきました。

介添えさんが私のフェイスアップベールを下ろし、私の視界は少し白くなります。

泣きたいような泣きたくないような・・・この扉を開けたいような開けたくないような・・・。

そんな私の隣では、新郎が深く息を吸って気持ちを落ち着けています。

そうこうしているうちに静かにチャペルの扉が開き、

リングを運ぶキャストさんが中へ・・・そしてまた扉が閉まります。

扉が閉まると、今度は私達が扉の前へ移動しスタンバイです。

次に扉が開いたときが夢の時間の始まりです。

リハーサルを思い出し、ゆっくり落ち着いて・・・。

リーン・・・・リーン・・・・リーン・・・・・

微かに聞こえる鈴の音・・・・そして・・・・とうとう扉が開きました。

介添えさんの声がかかるまではそのまま静止・・・。

参列者が全員後ろを向き注目しています・・・。

『はい、進んでください』・・・声がかかり、ゆっくり歩き出しました。

リハーサル通り、絨毯の切れ目で止まってお辞儀。そしてまた歩きます。

途中、新郎の歩きがが早いので腕を引っ張ると、ゆっくりになりました。

緊張しているっていうよりも、夢見心地な花嫁・・・・。

っていうか、聖歌隊さんの声量がすごいなぁ・・・何て考えてたり（笑）

神父さんの前まで行き、賛美歌をみんなで歌います。

『いつくしみ深き　友なるイエスは、罪とが憂いを　とり去りたもう。

心の嘆きを　包まず述べて、などかは下ろさぬ、負える重荷を。』

2番まで歌うと、神父さんからのお話。

表情豊かな神父さんは、新婦と新郎とを交互に見ながら

優しく、ありがたーいお言葉をくださいました。

そして・・・・・誓いの言葉。

まずダーリンが問われます。

『誓いますか？』

ほんのしばらく黙る新郎・・・・

そして静かに・・・・『誓います』と答えてくれました。

次に私が問われます。

『誓いますか？』

この一言に、いったいどれだけの重さが込められているのだろう。

胸にキュンとくる感動をこらえながら、答えました。

『誓います。』

次に・・・・指輪の交換。

互い向き合い、神父さんが差し出す指輪を

ダーリンが左手で受けとり右手に持ち替え、私の左手にはめます。

およよよ・・・関節で入れにくそう？？

そっと私が指を曲げ伸ばしして、ようやく最後まで入りました。

次に私が指輪を左手で受け取り右手に持ち替え、ダーリンの左手に。

スムーズに入れることができました。

さぁ、お次はダーリンの最難関・・・誓いのKISSです。

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